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渡部 G前差し記念初V 前橋競輪「三山王冠争奪戦(GⅢ)」

デビュー23年目 〝追い込み充実期〟

 前橋競輪開設76周年記念GⅢ「三山王冠争奪戦」は30日、12Rで決勝戦が行われ、渡部幸訓(43=福島・89期)が優勝。初の記念制覇を飾り、賞金655万円(副賞含む)を獲得した。GⅢ制覇は21年3月宇都宮(支援競輪)以来2回目。

 レースは佐々木がスタート。佐々木―渡部―阿部―浅井―吉田―南―青野―小原―伊藤で周回。残り2周半で浅井―吉田が上昇すると佐々木が突っ張る。そこを青野―小原が仕掛け、南が切り替えて続く。

 4番手以降は佐々木―渡部―阿部―伊藤―浅井―吉田で打鐘を通過。打鐘過ぎ4角から佐々木が巻き返し、青野の逃げを捲り切る。小原は佐々木―渡部の3番手の内に切り替えて外の阿部と並走。佐々木―渡部で直線に入り、両者のゴール前勝負になり渡部が差して制した。

 渡部は「佐々木君に任せていたし(佐々木の)スピードがいいので集中していた。佐々木君が絶妙のタイミングで仕掛けてくれた。ゴール前でハンドルを投げたけど(抜いたかどうかは)半信半疑でした」とレースを振り返った。そして表彰式では「初めての記念優勝でうれしいです。本当は泣きそうなくらいうれしいです」と喜びを語った。

 「前回の(GⅢ)優勝はトラック支援だったし、記念優勝はずっと目標にしていた。年齢的にも(記念)優勝ができてホッとしている」。デビュー23年目で記念優勝を決めた渡部の差し脚は〝追い込みの充実期〟を感じさせるキレだった。(中林 陵治)

 ◇渡部 幸訓(わたなべ・ゆきのり)1983年(昭58)6月25日生まれ、福島県相馬郡出身の43歳。県立白河実業高卒。2004年7月プロデビュー。通算成績は1663戦339勝。1㍍67、75㌔。血液型O。

 ◆次走 優勝した渡部幸訓は豊橋FⅠ(9月4~6日)、2着の佐々木悠葵はいわき平FⅠ(9月7~9日)、3着の小原太樹は四日市FⅠ(9月9~11日)。

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